Link & Connect

つなげる、つながる。リンコネ

「会社を辞めたい」という人の本当の悩みは、辞めることでは治らない

「会社を辞めたい」と不満を言っている人が、たくさんいる。私も若い頃は常々思っていた。実際に数回転職もしている。でも、ある時からそう思わなくなった。なぜか。

会社を辞めたい人の心境

「会社を辞めたい」という人の心境を冷静に考えてみると、「ただ単純にこの会社を辞めたい」だけではない気がしてくる。

なぜなら、実際に辞めても20代の頃の私のように、その悩みが解消するわけではないから。辞めて別の会社に就職しても、数か月たてばまた同じように悩んでいる。一生これの繰り返し。

 

では、「会社を辞めたい」ではない、本当の悩みとはいったいなんなのか。

それは、「理想の自分と現実の自分の乖離」だ。

理想の自分

小さい頃から作り上げてきた「理想の自分」。その理想と今の自分や会社・職場環境や待遇が乖離している。まったく届いてない。そのギャップに苦しんでいるのだ。

これは言い換えると、「自己評価が高すぎる」とも言える。

私もそうだった。小売店で働いているときも、飲食店で働いているときも、最後は「これをやるために、今までの人生を過ごしてきたのか」という絶望におかされた。

そして、これから一生この仕事をやるのかと思い、嫌気がさし辞める。これの繰り返し。自分はこんな仕事をする人間ではないという、無駄なプライドが自分自身を苦しめていた。

その仕事が嫌なのではなく、理想の自分とのギャップに苦しんでいたのだ。

 

こういった状態の人は「仕事において目標がない」という特徴もある。目標がないから、理想の自分と比べてしまう。目標があれば、今やっている仕事が目標に対してどうつながっているのかを考え、自分ごととして仕事をするようになる。

例えば、20代の人間が30歳で起業しようと考えているとしよう。今は営業をやっているとする。一見起業とは関係ないような営業という仕事でも、目標があるので、「起業してお客さんを集めるには営業力が必要だ」と考え、努力できる。

起業なんて大きなことでなくても、「自分はこの会社で最年少役員になり、会社と業界に革命を起こす」という目標でもいい。「まずはこの部署で一番の成績を上げる」でもいい。

今は実績を作る時期だと考え、どんな仕事でも努力する。そう考えれば、目標なんていくらでも立てられる。

全て自分ごととして考えられるか

ここで、「理想の自分に苦しむ」人間と「目標を持ち努力する」人間の違いはなんなのだろうか。

それは、「全て自分ごととして考えているかどうか」の違いだと思う。

今、自分がいる会社や環境も、今までの自分の人生の結果でしかない。理想の自分になるのは、今の行動の結果でなるしかない。

そういう風に、起こること・起こってきたこと全てを自分ごととして考えられるかどうかの違いだと思う。

 

例えば昔の自分を見てみると、小売店で働いている時。接客や品出し、店舗運営におもしろさを感じられなかったのだが、「この店舗の売上をどうやってあげようか」「もう少し仕事を効率化できないか」などと考えることができれば、色々な仕事のやり方があったと思う。

自分ごととして仕事に取り組めば、もっと仕事がおもしろかったであろう。そんな風に考えなかったから、いつまでも「やらされている」仕事だった。だから目標も持てずに、理想の自分に苦しめられていた。

 

その後、学習塾に就職した。そこで、「自分の塾を作る」という目標ができた。その目標のために仕事に取り組むと、全てが自分ごとになった。言い訳をしなくなった。起こること全てが自分のせいであり、修行であり、実験であった。

そう、30歳を過ぎる頃には、20代の頃は不思議でしょうがなかった、モウレツ社員に自分もなっていたのだ。

 

会社を辞めて転職すること自体が悪いことではない。

しかし、その仕事が嫌で辞めるのではなく、「自分の目標にとってこの会社で学ぶことがなくなったから辞める」ぐらいの、前向きな会社の辞め方をして欲しい。

20代の自分のような失敗をおかさないためにも。

この記事を書いた人

中島 元気
ナカマ株式会社代表 / Link&Connect編集長 / なかま塾塾長 / 趣味はサッカースタジアム訪問
  • 人気の記事
  • ランダムほりだし記事
  • カテゴリー
Return Top