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「良い問題集」や「良い参考書」を探す前にやることがある

「成績が上がらない」「点数が取れない」と悩んでいる人たちがたくさんいる。定期テストの点数がなかなか上がらないという人もいるだろうし、模試の点数が上がらないと悩んでいる人もいるだろう。過去問を解いたが、合格点に足りない、偏差値が届いてないなど、受験生であればその悩みは切実だ。

こういった悩みを持つ人は、成績を上げるために、「良い問題集」や「良い参考書」を探そうとする。私も学生時代はやっていた。

成績が上がらないと悩んでいた時に、「何かもっと点数がとれるようになる良い問題集はないか」とか「これだけやれば大丈夫的な問題集はないか」とか。

そうやって、やりもしない問題集や、ろくに使わない参考書が山積みになっていった。受験あるあるだ。買った時は、もうそれだけで点数が上がったぐらい気分の高揚がある。点数が上がるのはその問題集をやり切った時だけなのに。

成績が上がらない子によくあるパターン

実際よくあるパターンはこうだ。

生徒「先生、古文が苦手なんですが、なにか良い問題集はありませんか?」
私「問題集?基本的なのなら、このあたりがオススメ。いきなり難しいのはやめた方がいいし、薄めのから始めた方がいいよ。これぐらいなら長くて1ヶ月、できるなら2週間ぐらいで1週目、残りで2週目できれば完璧。集中してやってみるといいよ。」
生徒「わかりました!やってみます。」

1か月後・・・
私「あの問題集どう?やってみた?」
生徒「あ、まだ終わってません。半分ぐらいです。」
私「短期間で繰り返さないと、結果でないのに…」

ここから新たな計画を立て実行させていくのだが、こうなると全てが後手後手になる。あー、昔の自分もこんな感じだったな。

そんな昔の自分に「成績が上がらない本当の理由はそこではない」と言いたい。まあ、後悔先に立たず。あの時の失敗があるからこそ、今がある、そう思いたい。

成績が上がらない本当の理由

で、本題。成績が上がらない本当の理由はなんだと思いますか?

答えは簡単、「勉強時間が足りない」からだ。ちょっとあまりにも当たり前でおもしろくもない答えなのだが、非常に大事なのでもう一度言う。「勉強時間が足りないんだよ」

「そんなこと、わかってるし。勉強してるし。」と思ってるでしょ。本当に簡単な答えでごめんなさい。でも、これが真実です。

こういうと「勉強してる」という子もいる。ただ、それは本当か。ほとんどが、詳しく聞いていくと勉強時間が足りていない。まったく足りていないことがほとんど。

たまに本当にやってる子もいるが、経験的には20人に1人ぐらい。勉強時間が足りていなければ、そりゃ問題集をいくら買っても消化できない。まずは、勉強時間を最大化する。これが成績を上げるための、最重要課題である。

この真実に気付いていない子がとても多い。特に勉強が苦手な子にアドバイスすると、どうしてもこの「勉強時間の不足」に目を向けたがらない。小手先の手法に目が向いてしまう。

ではなぜ「勉強時間の不足から目をそらす」のか、理由を考えてみよう。大きく分けると3つの理由が考えられる。
・勉強時間は足りていると思っている
・勉強したくない、とにかく楽したい
・勉強時間を増やすことより、良い問題集を使用すると成績が上がると思っている

他にも理由はたくさんあるだろうが、普通の人は勉強したくないという気持ちが強いから、勉強時間の不足を認めたくない心理が働くのだろう。そして勉強時間を増やさないでも成績が上げられそうな、問題集や参考書に逃げてしまう。

そもそも、もし勉強時間が1分だったとしたら、どんな問題集、参考書を使おうが絶対に成績は上がらない。学校の教科書でも10時間勉強すれば、1分の勉強よりも絶対に成績は上がる。そういうことだ。

「勉強時間」>「良い問題集」なのである。

そして、ここを理解していない人が多いからこそ、昔の自分のように、問題集や参考書に救いを求めるのだ。

まずやることは勉強時間を増やすこと。これにつきる。言ってしまえば、問題集や参考書なんてなんでもいい。自分のレベルに合っていれば、1冊を短期間で繰り返す。それが一番の勉強法だ。

短期間で繰り返す。これが受験勉強の王道であり、特に勉強が苦手な子にとっては、これ以外の答えはないだろう。

勉強時間を増やすこと。こんな当たり前のことを言われて、身も蓋もない、と感じている人も多くいると思う。そこで、勉強時間を増やす簡単で具体的な方法をここで披露しよう。これは、勉強が苦手で嫌いな人でもできるやり方だ。

自分の意志で勉強時間を増やせる人は、1週間の自分のスケジュールを紙に書いて、無駄な時間がないか見直してみよう。意外と無駄な時間が多いことに気付く。その無駄な時間を勉強時間にするだけで、今よりも1週間で5時間以上は勉強時間を増やせるだろう。

では、誰でも勉強時間を増やせる方法について。

勉強時間を最大化する方法

・家で勉強しない
とにかく、家で勉強しようとしてはいけない。家ではない場所で勉強するようにしよう。なぜなら、家は基本くつろぐ場所だからだ。

あと誘惑が多すぎる。最大の敵スマホ。スマホに勝てる自信ある?私は勝てる自信はない。絶対に普通の人は勝てない。

誰の監視もない家の自分の部屋で勉強するなんてできない。「なんで自分はやる気がでず、集中が続かないんだろう、すぐサボってしまう…」と悩んでいる人は安心して欲しい。それは家で勉強しようとしているからだ。

だから、家を出よう。家ではない場所、学校や図書館、塾などの自習室など。探せば結構勉強できる場所はあるものだ。

一番は学校などの自習室。誘惑もなく静かで勉強するしかないので一番集中できる。あと、周りに同じように勉強する人がいるのも、励みになり長時間勉強につながる。

「勉強するやる気がでない…」と考えている人は、まずは家でない勉強する場所を見つけることに力を入れて欲しい。

・友人と勉強する約束をする
例えば「明日は8時間勉強するぞ!」と決意しても、できない。私も学生時代はどれだけ自分に言い聞かせても、できなかった。やろう!と思っても、すぐ集中が切れサボってしまう。それの繰り返しだった。それほど、人間の意志は弱い。人間はサボる生き物なのだ。まずこれを理解しよう。

だから、自分でやる気を出すのではなく、友人にやる気を出してもらおう。友人と勉強する約束をすると、「勉強する」ではなく、「友人と約束を守る」という行動になるので、自分のやる気があろうがなかろうが行動できる。おのずと勉強できるようになる。

この記事を見ている受験生がいたらすぐに実行してほしい。明日休みであれば友人と朝10時に図書館で待ち合わせして夜の7時まで勉強する約束をしよう。こうすれば一人で勉強しようとしていた時に比べ、8時間勉強できる可能性は確実に高まる。

ただ、ここで注意が必要だ。友人と席を隣同士で勉強するのはやめよう。どうしても私語が多くなり集中できない可能性が高い。そして結局は勉強時間が少なくなる。席は離れて勉強しよう。

友人同士でわからない問題を教え合ったり、質問し合ったりするのはあり。人に説明することで自分自身の理解も進むし、目で見て勉強するよりも耳で聞いて勉強するほうが実は理解が進む。

ではどうするか。一人で集中して勉強する時間と、一緒に教え合う時間を分けてみよう。1時間ひとりで集中して勉強したら、20分はわからないところを教え合う。これを繰り返す。そうすれば、気分転換もかねているので、さらに勉強もはかどる。

ただ、これも時期による。入試直前となれば、友人同士では勉強している内容がまったく違ってくることが多い。中学生は同じ内容が多いが、高校生は一人ひとり進路が違ってくるので勉強の内容が違いすぎて、教え合うのが難しくなる。

最後は、同じ場所にはいるが、会話もしないいい意味でのライバルとなって一緒に勉強するペアとなろう。これが理想だ。

というわけで、良い問題集、良い参考書を探すことも悪くはないが、それよりも先に「勉強時間の最大化」に目を向けてほしい。そして、「自分でやる気を出す」のをやめる。これこそが、勉強が苦手な人や嫌いな人が長時間勉強できるようになるコツだ。

今でもサボり癖がある私も実践している。ぜひ参考にして欲しい。

この記事を書いた人

中島 元気
ナカマ株式会社代表 / Link&Connect編集長 / なかま塾塾長 / 趣味はサッカースタジアム訪問
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