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知名度・実績ゼロの地方の塾に、生徒100名が集まるわけ【なかま塾開校1年目のアシアト⑤】

知名度・実績ゼロの地方の塾に、生徒100名が集まるわけ【なかま塾開校1年目のアシアト⑤】

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なかま塾開校1年目のアシアト① なかま塾開校1年目のアシアト②

なかま塾開校1年目のアシアト③ なかま塾開校1年目のアシアト④

 

初年度の夏期講習は過酷だった。何が過酷かと言うとカリキュラムから運用方法まで、準備も含めて全て一人でやらなければならなかったからだ。

サラリーマン時代にやっていたオーソドックな夏期講習のやり方と、全くやり方を変えた。

一から計画し設計して準備する。新しい試みなので、不具合がでればその都度修正する。その繰り返しの毎日だった。

 

その年の6・7月はサッカーのワールドカップが行われていたが、あまり記憶がない。ブラジル大会なので、準決勝でブラジルがドイツに1対7で負けたことぐらいしか記憶にない。それぐらい、全力疾走で駆け抜けた。

今ではもっと効率的に運用できるようになったので、時間的にも余裕を持った夏期講習だが、1年目に関しては全てが手探りだった。

朝から夜まで授業があって、終わってから夜中に事務作業をして、また朝から仕事という日々がずっと続いた。

アルバイト講師の手を借りながらなんとか睡眠時間を確保し、ギリギリで教室を回して行ったというのが本音である。

体力的にきつかったが、生徒たちとワイワイ楽しい毎日を送った。ような気がする。

 

あとは、やはり座席不足が発生。これも新しい形の夏期講習のため、座席の予想がつかなかったためだ。

予想はしていたが、実際に夏期講習が始まってから「このままでは席が足りない!」と気付き、机を注文して席を増やす。気付くたびにレイアウトを変え座席を増やし、なんとか座席不足を乗り切った。

走りながら、改善し続けた初年度の夏期講習だった。

 

そんな初年度の夏期講習。常に時間との闘いだったが、結果は大成功だった。

成績の上がり方が今までとは全く違ったのだ。点数、偏差値の上がり方を見てみても一目瞭然であった。

自分の頭の中でシステムを考えて時間割を作り、実際に完璧と思いやってみても、成績上がらなければ全く意味がない。それはただの自己満足である。

お金をもらう以上は最高のものを提供しないといけない。

以前サラリーマンとして働いていた時の夏期講習よりも、自分の頭で考えて「こうやれば理想的な講習ができるのではないか」ということを、ある意味実験しながらやった夏期講習だった。それでも、成績が以前よりも大幅に上がり大成功に終わったことは、とても嬉しい出来事だった。

もしかしたら、自分で塾を作ってから、生徒がたくさん集まったことよりも一番うれしかった出来事だったかもしれない。

新しい夏期講習の形。高額な夏期講習費用をどう抑えるか

夏期講習の内容に関しては、どこの個別指導塾でもやっていないような方法をとっている。特に中学3年生においては、理想に近い講習の内容ではないかと思っている。

僕が運営している、なかま塾の中3夏期講習はこんな形だ。

・費用を抑えた

・中学3年生全員が必修で参加する

・時間割は全員一緒

 

一般的な個別指導塾の夏期講習は、一人ひとりの講習内容が違う。そしてやる日数や授業数も一人ひとり変わってくるのが特徴だ。

ただし、ここで大きな問題がある。費用がとても高額になることだ。10万円以上はよくある話で、20万円以上や30万円以上という話も聞いたことがある。

ここまで高額だと何が問題になるかといと、きちんと必要な授業の全てをやれる生徒と、やれない生徒が出てくるのだ。

 

例えばA君が20万円の夏期講習費を教室長から提案されたとしよう。

さすがにそれは高額すぎるということで半分しかできませんとなると、A君は夏期講習を実際に必要な分の半分しかやれないことになる。それでは思ったように成績は伸びない。

実際にこのような高額な講習を、サラリーマン時代は僕も提案していた。でも、やれる生徒とやれない生徒が出てくる。そうなると、なかなか全員の成績を上げることができない。

それがとても嫌だった。生徒も保護者もやる気があり本当はやりたいのに、あまりにも高額すぎるためにどうしても参加できない。

これをどうにかしたかった。

 

そこでやったことは全員必修参加にしたこと。そのために費用も抑えて、5教科全ての授業を必要な分だけきちんとできるように設計したことだった。

費用は69,800円(税別)で5教科全てをやるというものである。

金額だけ見ると高く見えるかもしれないが、個別指導塾において5教科すべてをこの金額でやるというのは、ありえないことだ。

なぜ実現できたかと言うと、単純に利益を減らしたためと、もう一つは理科と社会の授業を映像授業にしたことである。

映像授業の単価は安いので、理科と社会は映像授業にすることで費用を抑えることができる。そして実際にやってみると、先生1人に生徒2人の授業でやるよりも、成績は上がっていたのだ。費用も抑えることができ、一石二鳥だった。

他にも様々な工夫をしながら、時間数や勉強の質を落とすことなく費用を抑えることができた。そうすることで、全員参加を実現できたのだ。

もちろん授業の内容に関しては、一人ひとりやる内容を変えたり、一人ひとりの目標や学力に合わせてカリキュラムを組んだ。

 

時間割は全員一緒。例えば数学は80分授業を14回、英語も14回を全員やる。やる内容は個別指導で全員違う。

もし授業数が足りない生徒がいたら、無料で補講をした。あとから有料授業を追加で申し込みさせたりしない。意地でも全員参加にこだわった。

 

ここまで読んでもらった人で、お兄ちゃんお姉ちゃんが塾に通ってた保護者の方がいたらピンと来るかもしれないが、これは集団塾の夏期講習や冬期講習の運用とほぼ同じような形なのだ。

個別指導の昔からのやり方に固執せず、ゼロから理想の夏期講習を作り上げていった。

 

今では、初年度から更に毎年改良を加えて、より成績の上がるカリキュラムの夏期講習になっている。

今のなかま塾の礎は、4年前のあの全力疾走の夏期講習から生まれたのだった。あまり記憶はないが。

 

そんな夏期講習が終わり、9月に入る。夏も生徒は増え続け、6月~8月で30名の入会があった。

2月に0名からスタートして、8月末で生徒が90名になっていた。あと少しで目標の生徒数100名。つづく。

この記事を書いた人

中島 元気
ナカマ株式会社代表 / Link&Connect編集長 / なかま塾塾長 / 趣味はサッカースタジアム訪問
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